中小企業の株式の異動と税金

名古屋市で中堅中小企業の経営を支援する税理士
油谷景子(あぶたにけいこ)です。

 

中小企業の株式の異動は、それほど頻繁に行われるものではありませんが、株主を変更する場合は、税金にも注意する必要があります。

 

中小企業の株価って?
上場企業の場合、株価が公表されています。一方で、中小企業(非上場企業)の場合は、公表されている株価がありません。そのため、譲渡や贈与を行う場合は、株価を計算する必要があります。

 

中小企業の株価はどう計算する?
例えば、贈与や相続の場合は、財産評価基本通達に定められた方法により計算することになります。

総資産価額、従業者数及び取引金額によって、会社を区分し、類似業種比準方式や純資産価額方式、それらを併用した方式により評価します。
計算に当たっては、考慮すべきことが多いため、税理士などの外部専門家に依頼することが多いです。

 

適正な価格で譲渡していないとどうなる?
贈与税などの問題が生じる可能性があります。
そのため、税務上の適正な価格を計算し、価格を決定する必要があります。

 

 

新型コロナウィルスの影響により、業績に大きな変動が生じている場合は、株価も変動している可能性がありますので、事業承継等で異動を考えられている方は、ぜひ一度株価を算出してみましょう。

 

この記事は、記載日時点の法令・通達等に基づいて作成しています。
一般的な取り扱いを記載したものであり、個々の前提等を勘案した上で判断する必要があります。

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油谷 景子